第4章 表象 | 戸田山和久『哲学入門』
哲学の仕事
いいとこ取り
ノートwint.icon
哲学の歴史
具象→抽象化
抽象が先、省エネでは?wint.icon
e.g. カエルの認知は極端に世界を抽象化してる
ref.
特徴2つ
これまでのおさらい
1, 2章
生き物の意味
トップダウンの議論
ミリカンの意味は生物特有
3章
情報としての意味
ボトムアップの議論
志向性のようなものがありそう
ドレツキの議論は aboutness のみ
統合できるか
明らかに表象は進化した
情報から志向的表象への進化
モノからココロがどうやって発生したのか・できるのか
記号
自然的記号 (natural sign)
志向的記号
自然的記号を これに つなぐ。
生物の知識は、局地的反復自然記号
準拠領域は、自然な生育環境
志向的記号
記号の生産者と消費者
個体内のサブシステム
真なる記号→消費者→行動
なんであれ→生産者→真なる記号(高めの頻度)
自然的記号…
…ではない
…とは限らない
目的としない
自然的記号でもあるなら、それなりに正しいはず
不自然でも単に真なることはある
消費者は自然的記号の一部の情報のみ利用する
→抽象的表象
記号生産者にとって、
本来の機能 = 消費者の利用できる真なる表象の生産 副作用 = 自然的記号
むしろ根源的には自然
むかしは精神世界に丸投げ
自然界にいかに書き込むか
間違い可能性の利点?
自然的情報→(抽出・変換)→志向的記号
メカニズム?
情報の要件?
ドレツキ
志向的記号⊂自然的記号
その情報 = 自然的情報
→生き物のため
うまくいかない
情報の定義が厳密すぎる
やや曖昧さがあるが、議論に影響しない
→生物の説明に使えない概念
自然的情報を考察する
ターゲットと自然法則との関係
自然法則: 一般・普遍・必然
個物についての法則はない
→自然法則なら個物の情報を持てない
使い物にならなそうだ
普遍性も要らない
局地的情報(ミリカン)
cf. ドレツキの情報概念→文脈自由な情報
文脈自由言語とは関係なさそうwint.icon
文脈にべったり依存してると言えそうwint.icon
cf. ドレツキもチャンネル条件を考えてる
統計的頻度の情報で十分
ただし高頻度の確率でなくて良い
つながりだけで十分
つながりがあれば情報は流れる
生物にとっては、確率が高いというだけで十分メリットがある
つながり
制約はそこまで強くない
50–100% (ランダム〜普遍法則)
例えば因果の連鎖
ただし因果説ではない
つながりは局地的にたまたま成り立ってればいい
局地的反復自然記号
単発でも良いが、かなりの前提知識を要する
同じ自然的情報を担って繰り返し生じる記号
→ 利用能力の獲得
相関の強さ = ある程度
遺伝子選択
学習
recurrent local natural sign
繰り返しが成立する領域 = 準拠領域
自然に発生した自然なものでないといけない
まっとうな説明がしたい
然るべき理由がある
理論として構築したい
まぐれでない信念獲得 = 知る
繰り返される相関が必要
前述: 準拠領域
自然な準拠領域
そこに住んでる必要がある
前提のため
これは natural habitat
難しいことではない
局地的反復自然記号の前提: 自然な準拠領域
user friendly な自然的記号
ここまでで半分
展開: ドレツキの不備→ミリカンの修正
ドレツキ説
(局地的反復)自然記号→生成メカニズム→記号 = 志向的記号
間違い可能性もある(誤作動)
自然的記号→派生→志向的記号
OKでは?
批判
記号の機能は伝達か?
機構の目的は生産か?
消費者なしに生産はできない
記号の消費者
残りの半面
両者の協調が必須
e.g.
同一個体の2部分
別々の2個体
表現される事態に沿って動く
再定義
前述定義はダメ
記号の要件
消費者要件: 記号が真であればいい
生産者: 何であれ真であればいい。メカニズムは問わない。
自然的じゃなくていい
→自然的記号ではありえない
ならなに?
記号の性能
消費者が十分な頻度で成功する必要がある
生産者も同等な頻度でに真な記号を作るべき
いかにして
自然なメカニズム
→結果として、志向的記号かつ自然的記号
これは十分性のために求められる
ランダムではない
淘汰に耐え得る
関係は単純じゃなかった
自然的記号 (from 生産者) + 消費者 = 志向的記号・志向的表象
コメント1: 残る疑問2つ
途中の因果は無視される
→局地的自然情報の入れ子の性質が解決
抽象的な表象
実在しないモノを指してる?
→消費者のために志向的に情報が抽出されてる
コメント2: 結局、自然的記号の生産者では?
少なくとも上記ではない
事実ではなく、究極要因を問題にしてるwint.icon 自然選択を問題にしてる
区別
主目的
今回は真なる表象
副産物
今回は自然的記号
実際ありふれてるので
まとめ